Song Cover Image

信じていた線(ゴッホとテオとヨーの物語)

+ Show full styles
V5.5

ゴッホの弟テオとその妻ヨーについて、2025~2026の[ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢]で知りました。聖職者をめざし、断念して画家をめざしたゴッホ。彼は人のために絵を描いた。「音楽のように人を慰める何かを絵画で伝えたい」という言葉と、彼の死後半年で亡くなった弟、そして弟テオの配偶者ヨーが30年間戦略的にゴッホの絵を売ってゴッホの価値を上げ世間への知名度を上げた。 (「信じていた線」(テオ) *アカペラ/独唱) 兄さん 今日も 手紙を読むよ 文字は 揺れて 気持ちは 真っ直ぐで 「大丈夫か?」と 何度も 書こうとして 結局 書けなかった 僕の 弱さを 許してほしい 君の絵を 最初に見たとき 売れるかどうかより 生きていると 思った それだけで 十分だった みんなが 首をかしげても 僕だけは 音を聴いてた 線が 息をして 色が 叫んでいるのを 兄さん 世界が 遅すぎただけだ 君が 間違ってたわけじゃない 守りきれなかった 夜も 抱きしめられなかった 朝も 全部 ここに残ってる この線を この祈りを 信じていた それが 僕の 人生だ (静かに) 兄さん 君の絵は 今も 生きてる (「しまわなかった理由」(ヨー) *アカペラ/独唱) 初めて見たとき 正直 怖かった 強すぎて 壊れそうで でも キャンバスの前では あなたは 静かで 必死で 生きていた 残された 絵の山 誰にも 値段をつけられない それでも 私は思った 「これは 人生だ」と 飾らなかった 隠さなかった 売り急ぎもしなかった だって これは 叫びだから あなたが 描いたのは 美しさじゃない 生きること そのままだった 人が 立ち止まり 言葉を 失うとき 私は そっと思う 「ほら 聴こえた」と 遅くてもいい 静かでもいい あなたの音は ちゃんと 届いてる だから 今日も 私は しまわない あなたが 生きた証を (「まだ 聴いているよ」 *アカペラ/独唱(ゴッホ視点)) (テオ) そんなに 自分を責めないで 君は いつも 僕より 先に信じてた 伸ばした その手が どれほど 温かかったか ここからでも ちゃんと わかってる (ヨー) 君が 箱を開けるたび 絵が 息を吹き返す しまわなかった理由を 僕は 知ってる 誰にも わからなかった音を 二人は 黙って 聴き続けてくれた 売れなかった日々も 狂っていると 言われた夜も 無駄じゃなかった 君たちが いたから (テオ) 送った手紙は 今も 胸の中に 祈りみたいに 残っているよ (ヨー) 人が 立ち止まるたび 僕の色が 鳴るたび 君の歩いた時間が 続いていく もう 心配はいらない 痛みは ここでは 音にならない 静かな空で 僕は 笑ってる 二人の背中を 見ながら ありがとう 愛してくれて 信じてくれて 僕の絵は 君たちの声で 生きている (静かに) ずっと 聴いているよ ① 祈りのような《30行・超短編》 「そばにいる」 (テオ) 聞こえるかい 君のため息 (ヨー) その静かな歩幅 僕は ここにいる 責めなくていい 遅すぎない その手紙 その決意 全部 絵になった 売れなくても 信じたこと しまわずに 差し出したこと それが 救いだった ありがとう 二人とも 僕は ずっと そばにいる (② 三人の声が重なる《合唱用アカペラ》) 「消えない線」 (ゴッホ) ここから見てる 二人の背中 (テオ) 僕は 信じた ただ それだけ (ヨー) 私は 守った 静かに 長く (ゴッホ) それで 十分だった (テオ) 間に合わなかった拍手 (ヨー) 遅れて届く光 (ゴッホ) 全部 僕の音になった (三人・重なる) 線は 消えない 色は 沈まない (テオ) 兄さんの祈り (ヨー) 生きた証 (ゴッホ) 二人の声で (三人) 世界に 響いてる (ゴッホ・静かに) ありがとう もう 大丈夫 (③ 感情を抑えた《淡々・語り歌》 「上からの報告」) 今日は 報告がある また 一人 絵の前で 立ち止まった 泣かなかった 説明も 求めなかった ただ 長く見ていた テオ それでいい 最初から そうして ほしかった ヨー 箱を 開け続けた時間 無駄じゃなかった 確実に 届いている 拍手は 控えめで 声は 小さい でも 深い 僕は ここで 静かに 頷いている 責めなくていい 急がなくていい 君たちが 僕の絵を 音にしてくれた それだけで 十分だ 今日は 以上 また 見ている