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永遠を罰と呼ぶ者|お題:フラクタルプラスさん

V6

百年前に植えた薔薇が 今夜も窓辺で咲いている 名前を付けた庭師のことは 墓石だけが覚えている 銀の食器に映る顔 昨日と少しも変わらない 街では新しい王様が 古い正義を売り歩く 人は僕を恐れるけれど 僕には不思議で仕方ない たった百年も生きられず なぜそんなに憎み合える? 鐘を鳴らせ 夜の街よ 美しい嘘を祝うように 誰もが明日を信じながら 今日も誰かを傷つける 僕はただ見ていたんだ 国が生まれて消えるのを 永遠なんて贈り物じゃない 終わりを奪われた罰なんだ 古い劇場の最前列 百年前と同じ演目 愛を誓った二人だけが 違う名前に変わっていた かつて僕を怪物と呼んだ 少年が老人になった日 震える手で差し出したのは 石でも剣でもなく花だった 「あなたは寂しくないですか」 その一言が胸に残る どんな刃も届かない場所 そこだけ深く切り裂いた 鐘を鳴らせ 夜の街よ 僕の罪まで数えるように 人は短い命の中で 誰かのために涙を流す 僕が知らなかった強さは 誰かを倒す力じゃない 失うと分かっていながら それでも愛する勇気だった 幾千の夜を越えてきた 幾千の別れを見送った 忘れないことが愛ならば この胸は墓標でいっぱいだ 朝日を嫌う理由なんて 誰にも話したことがない 眩しさが怖いんじゃない また一日が始まるから 僕を怪物と呼ぶのなら どうかひとつ教えてほしい 終わりのある命のほうが どうしてこんなに輝くのか 鐘よ響け 最後の夜に 誰にも届かぬ祈りでも もしも願いが叶うなら 永遠の城も王座もいらない たった一度でいいんだよ 誰かと同じ朝を迎え 同じ速さで歳を取って 同じ季節に別れたい 窓辺の薔薇が散っていく 僕だけがまだ変わらない 人は僕を怪物と呼ぶ だけど本当に恐ろしいのは 明日も僕が ここにいること