【冒頭ナレーション】 西暦2022年―― 海は陸を飲み込み、 かつて栄えた文明は深い海の底へ沈んだ。 国家は滅び、 世界は海賊たちの時代を迎える。 旧世界の秘宝を求め、 原子力船は今日も水平線を目指す。 人は彼らを海賊と呼ぶ。 だが彼らは、 自由とロマンを追い続ける最後の冒険者だった―― 「海の底に眠るのは財宝か…… それとも、人類が忘れた夢か――」 (SE:波音、レーダー音、原子炉の低い駆動音) 【イントロ】 蒼いレーダー 闇をなぞる 潮風だけが 行き先を知る 沈んだ街の 灯りの跡が 今も海底で 瞬いている 【Aメロ】 錆びた高層ビル 眠る海峡 ガラスの塔も 砂に埋もれた 誰かが描いた 未来の設計図 波が静かに 消していった 甲板の上で 煙をくゆらせ 古びた海図を また開く 宝が欲しいと 言えば嘘じゃない だがそれだけでも ないのさ 【Bメロ】 昨日の英雄も 昨日の国家も 海の底なら みな同じ だから俺たちは 明日を探して 白い航跡を 描いてゆく 【サビ】 原子の炎を 胸に灯して 誰も知らない 海へ向かう 金では買えない 夢があるなら この船はまだ 止まりはしない 蒼い地平の その向こうには 失われた時代の影 海よ答えろ 風よ導け 最後の海賊たちを 【間奏】 (SE:ソナー音、通信ノイズ) 「旧東京湾海域に反応あり――」 「面白い。行ってみるか。」 【Aメロ2】 海上都市では 噂が流れる 黄金のコンピュータ 眠るという 原子炉よりも 価値ある秘宝を 探して消えた 船もある 酒場の隅で 笑う老人は 見たことがあると 目を細めた だが語る前に グラスを空けて 思い出だけを 波へ流した 【Bメロ2】 生きる理由など 人それぞれさ だが水平線は いつも遠い 追えば追うほど 逃げてゆくから 人は旅を やめられない 【サビ】 原子の炎を 胸に灯して 誰も知らない 海へ向かう 失くした未来を 探すように この船はまだ 止まりはしない 沈んだ都市の その向こうには 名前も知らない世界 海よ答えろ 風よ導け 最後の海賊たちを 【ブリッジ】 夜の海に浮かぶ ネオンの蜃気楼 あれが夢なら 追いかければいい どうせ人生は 一度きりだから 宝もロマンも 抱えてゆけ 【ギターソロ】 (アナログシンセ+泣きのギター) 【ラストサビ】 原子の炎を 胸に灯して 遥かな海へ 帆を上げろ 沈んだ世界に 残された夢 いつの日にか 見つけるため 蒼い地平の その向こうには まだ見ぬ時代が眠る 海よ歌え 風よ叫べ 最後の海賊たちへ 原子の炎を 胸に灯して 誰も知らない 海へ向かう 白い航跡は 消えてゆくけど 旅は終わらない いつまでも 【エンディング】 「財宝ってのはな…… 手に入れた瞬間、 別の何かを探し始めるものさ――」 (波音フェードアウト)