[Verse 1] 改札の波を抜けた場所で 止まっていた時間が ふいに声を持つ 見慣れた横顔と 呼び慣れた名前 あの頃の記憶の影が ゆっくり重なっていく [Verse 2] 湯気の立つカップ越しに笑う君 幼い日の躓きや 滲んだ夕焼けの残像 隠したかったはずの弱さを 君は愛おしそうに ひもといていく [Pre-Chorus] 「変わらないね」と苦笑いした僕に 君はグラスの氷を揺らして いたずらに微笑みながら 風のような声を落とした [Chorus] 「あの頃ね、みんな君が好きだったんだよ」 言葉の裏に隠された 本当の熱量に息が止まる 「本当はね、私もその中にいたんだ」 十年越しの光が 胸の奥を静かに照らしていく [Verse 3] 夕暮れの街に溶けていく影 「またね」と言った声が まだ耳に残っている すれ違う人の群れの中で 手渡された余韻だけを抱きしめている [Bridge] 画面の中で光る 新しいつながり あの日渡せなかった感情が いまさら芽を吹いて 胸を締めつける [Chorus] 「私もその中にいたんだ」 繰り返す君の声が 夜の静寂を彩っていく あの日届かなかった光が 止まっていた僕の時間を いま動かしていく [Outro] 解けた記憶の糸を 手繰り寄せるように歩く夜道 抑えきれない鼓動と一緒に 君の面影を 夜風に重ねている


