
グラスの氷が 遠くで鳴った 夜の残り香を そっと混ぜる 交わす言葉に 意味を探して 笑うあなたが 一番苦しかった 見慣れた部屋に 朝が滲んで 照らされた影が ひとつ減った 触れた手を離すその瞬間に 心だけが まだ立ち止まってる まだ 手のひらに残る温もりが 時間の向こうで 呼吸をしてる 交わした瞳が 最後の約束 涙よりも静かに 終わりを告げた 置き去りのマフラー 冬の匂い ポケットの中で 名を呼んでた ふたりの季節が 終わる音を 誰よりも先に 聴いていた 言葉にできない 優しさだけ 胸の奥で まだ灯ってる もしも今夜 夢で逢えたら それでいいと 思えたのに まだ 手のひらに残る温もりが 時間の向こうで 呼吸をしてる 交わした瞳が 最後の約束 涙よりも静かに 終わりを告げた 「またね」さえも 言えずにいたね 背中の向こう 春が始まっていた あなたのいない世界の片隅で 息をひそめて 愛を聴いてる 心の奥で まだ暖かい あの日のままの さよならの温度

