
窓の向こうで 雨が崩れて 部屋の明かりも 滲んで見えた 名前のない 痛みを抱いて わたしはひとり 声を殺した その時きみが 静かに聞いた どうしてそんなに 泣いているのと 泣いてもいいよ 僕がいるから きみの涙を 全部消してあげる だから雨よ まだ止まないで きみに会える 空でいて 晴れた朝が 怖かったの きみのいない 世界だから 晴れた日には 笑ってみせた 眩しい空に 目を伏せながら 何が辛いか 言えないままで ただ心だけ 濡れていた 大丈夫だよと きみが言うたび わたしは少し 弱くなれた でもその声に 隠れたままじゃ 明日のドアを 開けられない だから雨よ まだ止まないで きみに会える 空でいて 晴れた朝が 怖かったの ひとりで立つ 世界だから 雲間にそっと 光が差して きみの姿が 少し揺れた 行かないでよと 手を伸ばしたら きみは悲しく 笑っていた 消えていたのは 涙じゃなくて 歩き出すための 痛みだった ねえ 僕はずっと ここにいたんだ きみがきみを 捨てないように Through the rain I see the light 雨がなくても 泣いていいんだ その弱さは きみのままでいい だけど雨よ もう止んでいい きみがくれた 光がある 晴れた朝を 怖がらずに きみの手を取り 歩き出す ありがとう 雨の日のきみ わたしはきみの 手を取って わずかでもいい 光を辿る 弱さを連れて あの空の彼方へ 涙の跡に 夏が開く

