
【Aメロ】 先生が顧問になってからというもの 「部長、活動記録ちゃんと書いてる?」 「部室、もう少し整理したら?」 「今月のテーマは何?」 「マンガ研究会なんだから ちゃんとマンガ研究もしなさい」 部活を作った張本人のくせに やたらと口を出してくる 僕からしたら 「先生、うるさいなあ」 ……くらいに思っていた 【Bメロ】 ところがある日 部室じゃなくて 僕のアパートの廊下 「部長、ちょっといい?」 振り返ると ボサボサの髪を 適当にゴムで結んで ラフな部屋着 足元はスリッパ ……あ。 そうだ。 この人 学校の先生である前に お隣さんだったんだ。 ……やべー。 いつもと雰囲気が違いすぎる 目のやり場がない。 「昨日の夜、電気ついてたけど 何してたの?」 「……新刊読んでました」 「また漫画? ちゃんと寝なさいよ」 学校の先生から 急に 「隣のお姉さん」 になっていく なんか急に ドキドキしてきたんだが…… 【Cメロ】 「最近、部長と先生が やたら話してるよね」 「……ふーん」 「どうかした?」 「先生、部長と仲いいんですね」 先生が笑って 「だって私 マンガ研究会の顧問だもの」 「……そうなんだ」 副部長は ちょっと不機嫌。 【Aメロ2】 「部室、古い漫画ばっかりじゃん」 「新刊読みたい!」 「そうだ。 部長の部屋行こー!」 「ええー。またかー」 しょうがない。 ……と言いながら ちょっと嬉しい。 ガチャ 隣のドアが開いて 先生が顔を出す 「あら、みんな来たんだ」 「……先生?」 一瞬 空気が止まる 先生は平然と 「うるさくしないでよ」 「あ…… そうか。お隣だったよね」 【B'メロ】 そして後日 アパートの掲示板 『入居者募集』 「あ、左隣、空くんだ」 僕が呟くと 副部長がすっと隣に来る 「私、ここ借りようかな」 「え?」 「衣装がさー もう部屋に入りきらなくなってきて」 「衣装部屋が欲しかったんだよね」 「ああ…… モデルだもんな」 納得する僕の横で 先生がすかさず 「それ、本当に衣装部屋?」 副部長はすまし顔で 「え? 何が?」 【サビ】 ベッドの上には先生 ローテーブルの周りには 副部長とギャルたち 僕の居場所 フローリングの 端っこだけなんですけど……! 今日も僕の部屋で みんな漫画を読んでいる 部室できたはずなのに ギャルたちだけじゃなく 先生までマンガ読んでるし 「部長、新刊まだー?」 「先生、また来たんですか?」 「だって隣だもの」 「……僕の部屋なのに」 【アウトロ】 右には先生 周りにはギャル 逃げ場なしの 包囲網! あーーもう! 今日もやっぱり マンガどころじゃない!

