
誰かのためになるはずだった言葉は、 浮浪者になる。 君のために綴った言葉も、 回送になる。 一方的に注いだ愛の先は、 容器なんて無くて。 気づかぬ子供のように零していく。 あーあ、無くなっちゃった。 「君がいなくなるまで」だから、 形は選んでられないよ。 ただただ、示さないと。 目的地から遠くなる。 まだ、私のものじゃないみたい。 言葉、音楽、君は指の隙間行き。 残ったつまらない砂を吸う。 不幸がれっきとして。 もう君の声しか聞こえないから、 なにか喋ってよ。 真空みたいで怖いよ。 背中を引っ掻く音で良いから。 そうやって目を塞いで、 そうやって耳を塞いで、 だから雨が赤いことに気づけない。 あと何人私の心から、殺せるだろうか。 私の気も知らずに、 そんな君の気も知らずに、 やがて誰の気も知らずに、 知らず知らず思いが片方になる。 産まれた時と死んだ時だけ、 目を向けるって気持ち悪いでしょ。 命の切り替えしか見てなくて。 だからペンの用途を間違えた。 君すら答えてくれないのに、 でも日は暮れないのに。 与えるって本当に与えるだけ。 最期までなかよしごっこ。 死ねよ、死ねよって、 誰彼呪うのは違うから、 存分に私を呪いましょう。 それが君に見てもらう魔法。 もう君の音しか聞こえないから、 なにか鳴らしてよ。 真空みたいで怖いよ。 私を引っ掻く音で良いから。 そうやって目を塞いで、 そうやって耳を塞いで、 だから私が死ぬことに気づけない。 あと何回私の心が、消えるだろうか。

