
なあ また手ぶらで来ただろ 汗だくのまんま 水も持たねえで 錆びたガードレール もたれて笑う 風船ガム膨らませ 夏が始まる 蝉は何も考えねえ ただ鳴いてるだけ 理由なんかなくたって 声は出せるだろ なのにお前 なんでそんな顔してんの ほら 夏は短えんだ もったいねえだろ 冷えたやつ 一本 鞄に入れてある いつものことだ 深読みすんなって A面が回り続ける 八月の空の下 アロハシャツに裸足で 坂道駆け降りて 山と海が出会うこの場所で テープはまだ止まらない もう少しここにいろよ お前は明日が怖いみたいな顔で話す 俺は何も堪えてねえみたいに笑う 冗談と日差しの間のどこかで たぶん この夏はもう動き出してる 海は広い 丘が風を攫う 理由もいらねえ 行き先もいらねえ どこにも着かねえ道を お前と走って ガタついたステレオ 音が割れたって構わねえ 今ここ以外 行きたい場所なんてねえよ 大袈裟にすんな そう聞こえるだけだ A面が回り続ける 八月の空の下 アロハシャツに裸足で 坂道駆け降りて 山と海が出会うこの場所で テープはまだ止まらない もう少しここにいろよ 陽が沈む テープが裏返る まだ音楽が途切れる準備なんてできてねえ 背中預けて 息を吐いて 夜がゆっくり来るのを待て There's a million things I'll never let you know A面が回り続ける 八月の熱の中 風船ガムと日焼けの跡 繰り返す夏 山と海が出会うこの場所で テープはまだ止まらない もう少しここにいろよ もう少しここにいろよ ああ もう少し

