軋む音だけ 夕暮れに揺れていた 公園の隅っこ 少し錆びたブランコ コンビニ帰りの炭酸を 片手に揺らしてる 「大人になるとさ」なんて 似合わない話ししながら 靴のつま先 空を蹴って 今日を少し伸ばしてた 前に進んでも また戻ってくる なんか私たち ブランコみたいだね 高く 高く 空に近づく数秒だけ ちゃんと自由になれた 気がして笑った 戻るって分かってても また足を伸ばしてしまう 夕焼けが揺れるたび 少しだけ無敵だった 制服の袖に残った 昼間の熱と風の匂い くだらない話ばっか 飽きずに繰り返してる 未来とか夢とかより 「明日なに食べる?」とか そんな会話してるほうが 今はちゃんと楽しい 子供でもないし 大人にもなれない その途中だけを ずっと漕いでいたい 遠く 遠く 飛べる気がした夕暮れ 何者でもないまま 笑っていたかった 夜風が強くなるたび 少しだけ黙ってしまう でも隣に誰かいると それだけで平気だった いつか今日を 懐かしく思うのかな その時ちゃんと 笑えるように 今をちゃんと 遊んでいたい 高く 高く 靴先で空を蹴った 戻る場所があるから 怖くなかった 終わらない気がしてた そんなわけないのにね 揺れ続ける夕暮れを ずっと見上げていた 昔 「遠くまで靴飛ばしたほうが勝ち!」 とか言って全力で蹴って 真上に飛んだ靴が 綺麗に頭直撃した君のこと …いまだに思い出して笑う