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求めすぎた代償

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V6

タイトル:求めすぎた代償 作詞:流転さん(@ryuten_void) #リリックガチャ 最初は、 少しだけ認められたかった。 ここにいることを 誰かに気づいてほしかった。 それだけだった。 ひとつ手に入れた。 嬉しかった。 でも、すぐに慣れた。 昨日まで欲しかったものが 今日はもう当たり前になっていた。 もう少し。 あと少し。 これくらいじゃ足りない。 もっと上手く。 もっと強く。 もっと必要とされるように。 もっと、 もっと。 いつからだろう。 好きだったものを 好きなだけでは 続けられなくなったのは。 楽しかったはずなのに、 いつからか 結果ばかり数えていた。 ひとつできれば できないことが見えた。 ひとつ褒められれば 次に褒められないことが怖くなった。 ひとつ届けば もっと遠くが見えた。 足りない。 まだ足りない。 何が足りないのかも もう分からないのに。 評価が欲しかった。 才能が欲しかった。 居場所が欲しかった。 誰かに必要とされたかった。 安心したかった。 これでいいと 一度くらい思ってみたかった。 たぶん僕は 何かを手に入れたかったんじゃなくて、 足りないという感覚から 逃げたかっただけなのかもしれない。 だから求めた。 求めて、 手に入れて、 また求めた。 欲しいものは増えた。 できることも増えた。 見える景色も増えた。 なのに、 何かを手に入れて 嬉しかった時間だけが どんどん短くなった。 求めすぎた代償は 何も手に入らなかったことじゃない。 手に入れても、 手に入れた気が しなくなったことだった。 それでもまだ、 次こそは、と思っている。 これさえあれば。 ここまで行けば。 もう少しだけ。 もう少しだけ。 求めすぎた代償だと 思っていた。 でも、 代償を払ってでも 欲しかったのだとしたら。 それをまだ、 代償と呼べるのだろうか。