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鳴らして、低音、カウント

V5.5

透明なままで 消えていけたら楽なのに うまく笑うことばっか 少し上手くなっていた 誰にも言えない感情を 誤魔化すみたいに今日も 震える指先で ピックを強く握った イヤモニ越しに聞こえる 小さな呼吸とノイズ 開演前の静寂だけ やけに長く感じた 怖くないわけじゃない でもここまで来たんだ 目立たなくていい だけど消えたくはない ワンツースリーで 全部始まってしまう 低音だけ うまく嘘をつけなかった 綺麗じゃなくていい ちゃんと傷ついていたい 鳴らして この夜を裂くくらい 不器用な衝動ごと 「らしさ」とかいう言葉 簡単に押し付けないで 似合う服より 似合う音を探してる 誰かの正解に 合わせるたび 少しずつ自分が 遠くなる気がした 転がるタムの音が 身体の奥まで響く 心じゃなくリズムで 今日を繋いでいた 暗いステージ 足元の影 何も言わなくても 伝わるものがある 壊れそうなくらい 静かな夜ほど 心臓みたいな低音が やけに響いてる 逃げ道ごと全部 音に変えていけ ワンツースリーで 夜を塗り替えていく 消えそうな感情も 叩き鳴らしていく 誰かみたいじゃなくていい この音だけでいい 鳴らして 存在ごと全部 ノイズ混じりのままで “分かってほしい”と “放っておいて”が 同じ場所で鳴っている 歓声も 沈黙も 全部飲み込んで それでも音だけは 止められなかった ワンツースリーで 全部始まってしまう 震えるこの夜ごと 叩き鳴らしていけ 低音だけ 今も身体の奥で 静かに暴れている 綺麗じゃなくてもいい ちゃんと熱があるなら 鳴らして 誰かのためじゃなく 消えないために歌うよ 不完全な呼吸ごと ステージに落として 最後まで残った振動が 少しだけ心臓に似ていた ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ギター、ベース、ドラム。 それぞれ違う温度で鳴っていた3人の感情を、一つの楽曲に閉じ込めました。 “鳴らして”の衝動。 “低音”の静かな孤独。 “カウント”の始まりの緊張。 違う音、違う呼吸、違う夜。 でも3人で鳴らした瞬間、ちゃんとキャットモンキー🐾🐒になった気がします。