生温い空気 目を焼く光 夥しい生命の絶唱 命を紡ぐことは出来ない 僕には眩しい世界 塩素の香り 湿った貴方の髪を撫でる 震える瞼に口づけたら 蝉時雨が止まった 彼らにも 僕らにも 同じ季節はもう来ない 刹那の奇跡を繋ぎ留めようと 足掻いて 命を燃やして 雨の匂いと 陰った空の 下で嘯く僕らを横目に 命を紡ぐ彼らは謡う 僕は耳を塞いだ 頬をなぞって 視線を絡め熱を鎮めて 震える身体を抱き締めたら 蝉時雨が止まった 彼らにも 僕らにも 同じ季節はもう来ない 愛した記憶を刻み付けようと 足掻いて 命を燃やして 揺れる眼差しを 僕だけが向けられるよう 何度も願ったけれど もう… 彼らにも 僕らにも 同じ季節はもう来ない 貴方の傍でだけ 鳴り止んでた 蝉時雨 残響が僕を包む 永遠に…