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君を愛したまま

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V6

君が最後に触れた手を まだ洗えずにいる 馬鹿みたいだね もう何ヶ月も経っているのに 君の声を忘れたくなくて 眠る前に何度も思い出す でも少しずつ 君の声が遠くなっていく あの日、君が泣いた理由を 僕は最後まで聞けなかった 「大丈夫」って笑った君を 大丈夫じゃない僕が信じた ねえ もしあの日に戻れたら 何も言わなくていいから ただ僕の隣にいてほしい 「好き」なんて 何度でも言えたのに どうして最後の瞬間だけ 言えなかったんだろう 君がいなくなった部屋は 広すぎるくらい静かで 二人で選んだカーテンだけが 今も君を待っている 冷蔵庫の奥に残ってた 君の好きだった飲み物 捨てれば終われるのに 賞味期限が切れても捨てられない 僕だけがまだ あの日の続きにいる 君はもう 僕のいない毎日を生きているのに 街で君に似た背中を見つけて 何度も追いかけそうになる でも振り返ることはなくて 知らない誰かが笑っている そのたび思うんだ 本当に終わったんだって もし君が今 「会いたい」って言ったなら 全部捨てて会いに行くよ そんなこと 君はもう言わないけど 僕が一番怖いのは 君に忘れられることじゃない いつか僕も 君がいないことに慣れて 君を思い出さなくなること それだけは嫌なんだ だから今日も 眠れない夜に君を思い出す 君の笑顔も 泣いた顔も 最後に振り返った背中も 全部、全部 忘れないように でも本当は―― 忘れたくないんじゃない 忘れられるほど 時間が経つ前に もう一度だけ 君に愛してるって 伝えたかった あの日の「さよなら」を 「またね」に変えたかった 君がいない明日なんて いらないと言えたらよかった それでも朝は来る 君のいない朝が 何事もなかったように来る 僕だけがまだ 君を愛したまま――