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星願請負人MilkyWay

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七月七日 雨の裏通り ないはずの扉に ネオンが灯る ミルキーウェイ 古い時計と 真空管ラジオ カウンターの隅に 笹と短冊 ブラックひとつ 願いをひとつ 書き終えたなら カップを置け 奇跡は売らない 神にも祈らない 夜明けまでなら こちらの仕事だ 車を回して 雨が 強くなるわ コーヒーが冷める その前に 星の仕事を 始めよう 二つの閃光 夜を抜け シューティングスター 雨を裂け 星屑みたいな 薬莢が ネオンの川へ 降り注ぐ 会えない二人の 距離くらい 夜明け前に ゼロにする 七月七日 ただ一夜 願いは ミルキーウェイへ 雨に濡れた 女がひとり 口紅の色で 名前を書いた 街の向こうで 追われる男 もう一度だけ 会わせてほしい マスターはカップを 静かに伏せ 腰の双星が 目を覚ます ウェイトレスは エプロンを解き 肩の流星群が 雨を睨む 残りは 何人 星の数より 少ないわ それなら 余裕だな コーヒーが 冷める前に 双星の光 闇を縫い シューティングスター 道を開く サイレンの海を すり抜けて 黒い車が 星座を描く 会えない二人の 運命を 約束よりも 早く繋ぐ 七月七日 ただ一夜 願いは ミルキーウェイへ 本当の名前は 誰も知らない ヒコボシ オリヒメ コードネームか 古い約束か 朝が来れば 店ごと消える それでも誰かが 会いたいと願う その夜だけ 二人はここにいる 二つの閃光 夜を抜け シューティングスター 雨を裂け 星屑みたいな 薬莢が 朝へ続く 軌跡を描く 会えない二人を 巡り合わせ 同じ朝へ 送り届ける 七月七日 ただ一夜 願いは ミルキーウェイへ 星がひとつでも 残るなら ないはずの扉が また開く ヒコボシ オリヒメ 夜明け前の ミルキーウェイ 空のカップ コーヒーの香り 朝の裏通りに 扉はもうない また来年だな オリヒメ そうね ヒコボシ この世に願う星が ある限り