
帰らない 少し遠くなる夜 履きかけの靴 まだ言えないまま 揺れているだけ 扉の前 低い音 見えないまま 胸だけ先に行ってるね 波にのまれ 切れた会話 見たことないこの空気 横顔だけが知っている 遠いまま ちゃんとわかる そういうことが たしかにあると思った 床に残るこのリズム 身体が知るこのリズム 君はそこ 夜を返してる 少し遠く 誇らしい 音の中に君を見る 来ちゃったよ 言わないまま 小さく手を振っていた 遠いけど うれしいよ さみしいけど きれいだよ 名前つける前 隣を歩いていたね 帰り道 やっとだよ おかえり ただいまって それだけ それだけなのに 不思議 やわらかくほどけたの 少し遠く うれしいよ 夜を動かす君を見たよ 見つけたよって 胸の奥で 何度も言いなおしていた 帰ってきたら ここにいるよ 遅くなっても 待っているよ おかえりって ただいまって その短さ あたたかいよ 音のあとに 消えないよ ぼくらのあいだ 灯ってる

