黄色くてキラキラのあのこ、 ぼくは、丸い顔のこに弱いんだ。  たんぽぽの恋人に似てる 「わたしはひとり、 ひばりも寄ってこない」 とキンポウゲのあのこが つぶやいた。 ぼくは、彼女にキスした。 あのこが毒を持っているって、 知らなかった、 ビリビリしびれるカラダで あぜみちを歩いていると、 向こうから カーディガンを着たキツネが やってきた。 ぼくの落としたボタンを みなかった? カーディガンには、 さっきキスしたあのこと そっくりの黄色くて丸いボタン ひとつ、ボタンがたりなかった。 ぼくは、たまらない気持ちで、 恋人のたんぽぽのもとに走った。 丸くて黄色いたんぽぽのあのこ、 銀色の綿毛になっていて、 サヨナラ、わたしは旅に出るわと。 ぼくは空に舞い上がる 恋人を見送るしかなかった。