Song Cover Image

恋識らず

+ Show full styles
V5.5

コンクリートに倒れて 血が滲んでいた 息をするのも賭けみたいな夜だった あんたは何も訊かずに 膝をついて 冷たい手で 俺の傷口を押さえた 見返りを待っていた いつもそうだった 優しさには値札がついてるはずだろう だけどあんたはただ「死ぬな」と 薄い月の下で 震える声で言った 嘘なら何度でも見抜いてきた 裏の顔も 作り笑いも だけどあんたの目だけが読めない それが怖い 静かに怖い これは借りなのか 義理なのか 壊れた男がしがみついてるだけなのか この胸の名前を 俺は知らない 誰にも教わらなかった 恋なんか知らない だけど恋の方が 俺を見つけたらしい あんたは無茶をする 限界なんか見えないふりで 夜更かしして 笑って 自分を後回しにする 全部閉め出して あんたを隠してしまいたくなる だけど檻の冷たさなら知っている あんたには 絶対に作らない もっと暗い場所で黙ってきた 鉄を噛んで 叫びを呑み込んできた だけどあんたが疲れた顔で笑うと 胸の奥で何かが軋む これは借りなのか 義理なのか 壊れた男がしがみついてるだけなのか この胸の名前を 俺は知らない 誰にも教わらなかった 恋なんか知らない だけど恋の方が 俺を見つけたらしい これは借りじゃない 義理じゃない 初めて生きたいと願った 男がここにいる この胸の名前が やっと分かる気がする ずっと聞こえていた気がする 恋なんか知らなかった だけど あんたが幸せになる為なら 俺は何でもできる 知らなかったんだ この名前を ……あんたが 教えてくれた