
神様のオークション
【Intro】 死んだあとの 広間は 静かな 劇場 八百万の 神様が 星みたいに 並んでいる 僕は 番号で 呼ばれた 名前よりも 軽く 影よりも 曖昧に 【Verse 1】 夕焼けに 飲まれた 工場の 汽笛 誰にも 届かないまま 消えたと 思っていた 日々 潰れた 缶コーヒー 乾きかけた 手のひら あの頃の 僕は 自分が 誰かの 物語に 出ているなんて 知らなかった 【Pre-Chorus】 人は 自分の 背中を 見ることができない だから 優しさも ほとんど 分からないまま 通り過ぎる 【Chorus】 オークション オークション 鐘の音もしないまま 忘れた はずの 一言たちが 空へ 競り上がる オークション オークション 僕の 値段じゃない 僕を 通り抜けて 誰かに 残った 光の 値段だ 【Verse 2】 「あしたも 頑張れよ」 それだけだった 風に 紛れるほど 小さな 言葉 けれど その 一言が 誰かの 夜を 引き止めていた 知らない 街で 知らない 夢が また 一つ 死を やめていた 【Pre-Chorus】 星は 誰かを 照らしても 自分を 照らせない だから 本当の 価値は いつも 見えない 【Chorus】 オークション オークション 神様が ざわめいた 才能でもなく 栄光でもなく すれ違いざまの 温もりへ オークション オークション 値段だけが 上がっていく 僕が 忘れた 瞬間ほど 眩しく 輝いて 【Bridge】 波は 自分の 広がりを 知らない 落とした 石が どこまで 届くのか 誰にも 分からない 僕らは 結局 誰かの 人生に 一滴ずつ 混ざりながら 生きている 【Last Chorus】 オークション オークション 最高神が 立ち上がる 「無限」 その 声だけが 静かに 響いた オークション オークション 僕は やっと 笑えた 何も 残せなかったと 思っていたけど 僕は ずっと 誰かの 未来へ 続いていた 【Outro】 信号が 青になる 誰かが 渡り出す その きっかけが 誰だったのか 誰も 知らない だから 世界は こんなにも 美しいままなんだ。

