
キミの部屋には 夜が似合った 暗い灯りと 読みかけの本 ロクシタンの 香りがすると 帰る時間を 忘れてしまった 年上のキミは 笑っていた 背伸びした言葉 見透かすように その唇に 触れるたび 追いつけたような 気がしていた 脱ぎ捨てたシャツ 冷めてゆくコーヒー あんなに近くで 何を見ていた? まだ キミの匂いがする 鼻の奥で 消えてくれない 愛してるって 言えない今も 息をする度 キミを抱く もう 戻れないと 知ってる それでも胸が 手を離さない 最後のキスは 消えたのに 残り香だけが 離れない 助手席から 見ていた横顔 赤信号で 触れ合った指 車の中も キミの香り 窓を開けても 逃げなかった 無理しなくていい そのひと言に 無理して笑った 最後の夜 大人のふりで ドアを閉めた 階段の途中 動けなくなった 理由ならもう 何度も聞いた 分かったつもりで まだ待っている まだ キミの匂いがする 誰もいない この部屋にまで 捨てたシャツも 消した写真も 息をする度蘇る もう 戻れないと知ってる キミの明日に 居場所はない 抱きしめていた あの身体 腕の内側が 覚えてる 香水ならば 洗い落とせる 愛はどこから 落とせばいい? キミが選んだ さよならを 責める言葉さえ 飲み込んだ 今でもキミは 出かける前に あの香りを 纏っているか 知らない誰かの 肩口に 顔を寄せて 笑っているか まだ キミの匂いがする 鼻の奥で 消えてくれない 愛してるって 叫んでみても 届く所に キミは居ない もう戻れないと 知ってる それでも胸が 手を離さない 結ばれなかった この恋を 息をする度 抱きしめる まだ キミの匂いがする まだ キミを愛している 最後のキスは 消えたのに 残り香だけが 離れない 窓を開けたら 冷たい風 キミの名前を 飲み込んだ 忘れたいのに 深く息を吸った
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