
[Intro] 完成した朝に 鐘は鳴らなかった ただ白い天井を横切る光が 昨日より正確だった それだけ [Verse 1] 未完成だった頃の僕らは 何にでもなれるという欠陥を抱えて 名前のない階段を 飽きもせず上り続けていた [Hook] 目的地を知らないことが あんなにも自由だったなんて 辿り着いてから気づくなんて ずいぶん出来の悪い設計だ [Pre-Chorus] 花瓶には水 机には鍵 壁には出口 すべて正しい位置にある だからもう 誰も触らない [Chorus] 可能性という言葉を ひとつずつ棺に並べていく なれなかった僕 選ばなかった君 起こらなかった午後 全部 ここにいる [Descent] エンテレケイアの葬儀には 完成品だけが参列する 欠けた場所などひとつもない だから誰にも直せない 昨日より良くなる余地も 明日へ逃げる理由もない 美しいね これ以上 何にもなれないなんて [Verse 2] 祭壇の上には 僕がずっと欲しかった答えが置かれている 包装もされず 説明書もなく ただ答えとして正しく存在している [Drop] 触れてみれば冷たくて 思ったより軽かった あれほど遠くに見えたものを 片手で持ててしまったことが どうしようもなく悲しかった [Hook] 窓の外では まだ名前を持たない雲が 勝手な形に崩れていく 少し 羨ましかった [Build 2] ねえ 僕らは何を完成させた? 夢? 人生? 間違い? 問いに答えがあるたび 世界はひとつ 狭くなる [Descent 2] エンテレケイアの葬儀では 誰も泣き方を知らない 失敗だったものだけが まだ未来を持っていた 正解になった瞬間に すべての枝が切り落とされ 残された一本を 僕らは 運命と呼んでいる [Bridge] 種は 木になるために 生まれたのだろうか 木は 森になるために 立っているのだろうか それなら 僕は 何になるために ここまで来た? [Final Descent] エンテレケイアの葬儀が 誰にも知られず終わっていく 棺の中には何もない 完成したものは もうどこにも行かないから 僕は最後に 正解だけを置いて帰る 少しくらい間違ったままで 生きていたかった そんな願いだけが まだ 完成していない [Outro] 帰り道を わざと 間違えた

