
第5曲「最後の一拍に」(人生の集大成〜次世代へ)
+ Show full styles
V5.5
名誉院長の辞令を受けた春の朝 ガウンを脱いだ肩は 少し軽くなったけれど 何千という手術記録(operative note)のファイルが 僕の人生そのものだ [Verse 2] 学会の特別講演に招かれたステージ スライドに映る 初めてのCABGの写真 あの震える指先を覚えている 「あのとき逃げなかった自分」がここに立っている [Pre-Chorus] 教え子たちが全国の手術室で 今日もcross clampをかけ 心臓を止め そしてまた動かしている 僕の手技は 彼らの手の中で生き続ける [Chorus] 人の心臓は一生で約30億回打つという そのひとつひとつに 意味がある 僕が触れたすべての心臓 すべての一拍に ありがとう この白い道の先に見えるのは 終わりじゃない 託した未来だ [Bridge] 孫が聴診器のおもちゃを胸に当てて言う 「おじいちゃん、心臓の音がするよ」 ああ この瞬間のために 僕は走り続けてきたのかもしれない [Final Chorus] 白い道の先に 光が射している メスを置いたこの手で 今度は何を繋ごう 命を守ることだけが医療じゃない 命を輝かせることも きっと医療だ 最後の一拍が来るその日まで 僕は僕の鼓動を信じて歩く

