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ダビデの星 №2

[instrumental] [interlude] [pause for a beat] [Build-up] [Intro] ロンドンの薄い朝に、紙の地図が開かれる パレスチナの輪郭が、静かに裂けていく インクの線は、まだ乾いていない 誰も知らない未来が、机の上で決まっていく [Verse 1] 戦争を勝つために、ロンドンは三つの約束を置いた フサイン=マクマホンの手紙 サイクス=ピコの密約 バルフォアの宣言 同じ土地に、三つの未来を描いた都市の夜 矛盾を知りながら、紙の線は引かれていく [Verse 2] パレスチナの地図に、三つの声が重なる アラブの独立 ユダヤの帰還 欧州の思惑 そのどれもが、紙の上では正しく見えた ロンドンはそのまま戦争を終え 地図だけが静かに歪んでいった [Chorus] その線引きで、誰が救われたのか その約束で、未来は変わったのか ロンドンの風は答えない パレスチナの地図だけが傷を増やしていく 乾かない境界線の上で 今も人が歩いている [Verse 3] 1948年5月14日、テルアビブの博物館 ベン=グリオンが紙を読み上げる 国家は静かに生まれた 外では緊張が限界に達し 街の空気が、わずかに震えていた [Verse 4] 翌日、夜明け前に砲声が落ちる 国境はまだ乾いていない 地図の線が熱で歪む 国家は生まれた瞬間に 戦争へ投げ込まれた [Bridge] 誰のための約束だったのか 砂の下を探しても、証拠はどこにもない ロンドンの机の上で決まった未来を 代償として払っているのは 別の土地の人々だった [Big Finish] 生きるために建てられた国家 生きるために奪われた土地 乾かない境界線は ガザとテルアビブの空で今も揺れている ロンドンの紙の線が まだ世界を分け続けている [Outro] ロンドンの夜は静かで 地図の線はそのまま残っている その線の上で 人々は今も歩いている 生きるために 生きるために