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Phantom Reflection

君が好きだって言った色にした 君が褒めた長さまで 髪を変えた 好きなものも 嫌いなものも ちゃんと覚えたよ だって 君が笑うたび 正解だと思ったから 笑い方まで 君に合わせた 歩く速さも 君に合わせた 知らない映画も好きになった 苦手なものまで好きになった あの子が知らない君を覚えて あの子より先に君を見つけて 一つ変えて 一つ耐えて 一つ捨てれば また近づけた 「似合うね」って君が言うたび 間違ってないって思えた 君が笑えば それがご褒美 君が曇れば わたしの間違い 何度も 何度も 覚えたんだよ どうすれば君が わたしを見るのか 欲しかった 欲しかった 君の隣が欲しかった 変えたんだ 耐えたんだ 君のためなら全部変えたんだ 泣かせたって 嫌われたって 最後に君に選ばれたかった ほらね ちゃんとここまで来られたよ やっと君は わたしのもの 今日は二人で街を歩いた 指を絡めて 肩を寄せた ずっと夢見た景色なの やっと手に入れた場所なの ねえ 幸せだね そう言って 横を向いた ふと見えた ショーウィンドウ 君がいる …… 女もいる 誰? なんでそんなに近いの? なんで君の腕に触ってるの? わたしが笑えば あの女も笑う わたしが寄れば あの女も寄る わたしが君に触れたなら あの女まで 君に触れる 真似しないで 真似しないで その場所はわたしのものでしょ 同じ色 同じ髪 同じ笑い方までして 何なの? 誰なの? どこまでわたしを真似するの? 触らないで 見つめないで それはわたしの彼なのよ ねえ あなたは何を変えたの? わたしみたいに 好きなものまで変えたの? あなたは何を捨てたの? わたしみたいに 大事なものまで捨てたの? 誰かを泣かせた? 誰かに嫌われた? 欲しいもののために ひとりになった? ねえ あなたは何を払ったの? その場所に立つために わたしと同じだけの 代価を払ったの? わたしは変えた わたしは耐えた わたしは捨てた わたしは奪った 君のために 全部 全部 全部 ここまで来た だから そこは わたしの場所なの 「ねえ、離れて」 …… また真似した 「聞こえないの?」 …… また睨んだ 君が何か言ってる 「……お前だろ」 何それ どうして その女をかばうの? ……そう あなたも 譲る気がないなら 消してしまうしかないわね 消した 消した ちゃんと消したはずなのに ひとり ふたり なんでこんなに増えてるの? 同じ色 同じ髪 同じ顔でこっちを見てる 真似しないで 真似しないで わたしから何も奪わないで 返して 返して わたしの彼を返してよ 欲しかった 欲しかった ただ幸せが欲しかった 変えたんだ 耐えたんだ 全部君のためだった だから誰にも 渡さない 誰にも 誰にも 渡さない ……静かになった ねえ わたし ちゃんと頑張ったでしょ? 君の好きな色 君の好きな髪 君の好きな笑い方 ちゃんと全部 覚えたよ 君の隣も 手に入れた だから ねぇ 私って幸せでしょ?