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スペイン階段のDolce Vita 〜王女とジェラートの休日〜

V5.5

Buongiorno... 秘密の、私へ...   短く切った、襟足に、 ローマの風が、吹き抜ける、 大理石の、白いステップ、 ハイヒールを、脱ぎ捨てて、 私は座る、木漏れ日の、下で、   銀のスプーン、かざしたら、 硝子の中で、煌めく果実、 誰の視線も、届かない場所、 いま口唇へ、運ぶの、   リモーネの酸味が、キュンと弾けて、 ピスタチオのコクが、舌でとろける、 ひとくち噛みしめる、秘密の自由、 お願い、時間を止めて、 八月二十七日の、私の Dolce Vita!     石畳を駆ける、スクーターの音、 広場のざわめき、遠い絵画のよう、 コーンの端から、こぼれ落ちる、 冷たい雫、指先を染める、   宮殿の銀器、窮屈なドレス、 すべて忘れて、笑ってみせる、 この一口が、私の証明、   フワリと広がる、果実のグラデーション、 冷たい甘美が、胸を貫く、 王冠よりも、輝くジェラート、 世界でいちばん、無防備な笑顔、 青空に咲いた、私だけのステップ!     いつか陽は沈み、夢は覚めるけれど、 舌に残った、この甘い記憶は、 誰も奪えない、大理石の刻印、   リモーネの雫が、光を集めて、 とろけるジェラート、胸に焼きつく、 一日だけの、愛しいバカンス、 サヨナラなんて、まだ言わないで、 永遠に続け、ローマの休日!   Arrivederci... Dolce, Gelato...