【Intro】 コピーの僕が 雲の上で笑う 「遅れてんね」って 指さしてくる ほんとうの僕は 下で転んで 情けないなって また鼻で笑う 【Verse 1】 右へ行けと 標識が光る なのに僕だけ 左を選んで ずれた歩幅が 胸につきささり 大脳皮質(だいのうひしつ)が チリと空気を噛んだ 打ち直したメモは 全部既視感 書くほどいつも 他人の声がする 追われてる方が まだマシだけど ゼロいちの霧が まつげに降った 【Pre-Chorus 1】 走れ まだ終わってない 指先(ゆびさき)が勝手に跳ねる 抜かれてばかりで 嫌になるから ここにいるって 胸を叩いた 【Chorus 1】 かゆい かゆい 脳の奥 電流(でんりゅう)が 爪立ててくる 壊れかけのビートを踏みつけて 僕は僕を 追い越したい 狂え 狂え 名前ごと 焼き切れるまで 叫んで 同期できない影が 胸の裏で 暴れだす 【Verse 2】 かいばの回路が 回って止まらない 昨日の不安を 今日も噛み砕く 未来の地図は いびつに折れて 広げるたびに 歪(ゆが)みが増える 正しさなんて 飴みたいに溶けて 拾うたびまた 形が変わる 焦りの粒が 血に混ざって 息のテンポが 一つずれた 【Pre-Chorus 2】 扁桃体(へんとうたい)が パチパチ弾け 逃げろじゃなくて 「噛み返せ」 怖いまんまで 踏み出すなら 影の方が 先に吠えた 【Chorus 2】 飛べよ 飛べよ 誰より速く エレベーターでも 歩き出す 人より一歩 深い呼吸で 前頭前野(ぜんとうぜんや)が 火花散らす 飲めよ 飲めよ 濃度二倍 震えた指先もリアルだ 誰のコピーでもないビートで 僕は僕を 削り進む 【Bridge】 ……ねぇ なんでこんなに 必死なんだっけ? 大脳なんて 渡しちゃえば 楽じゃない? あいつはなんでも 僕より上手くやるくせに ……え? 「発狂する姿まで僕よりキレイ」って それ どういう意味だよ? 【Chorus 3】 吸え 吸え 肺が裂けても 打てよ 打てよ 心臓まだ跳ねる まばたけ まばたけ 乾くその前に 全部 生きてる証だ 走れ 走れ 震えたまま 名前なんて もうどうでもいい 呼吸(こきゅう)も 鼓動(こどう)も 僕をまだ 前へ押すんだ 【Outro】 走れ 走れ 走れ 限界なんて 知らないままで ――バチッ 光が落ちて 僕だけが 残った



