夜。夜に歩く 冷えて ぬるくて ぬれていても どの夜も どの街の夜も やさしくて つぶれて 見知らぬ 朝がくるまで 延々と 歩いた 白い息の日 完璧で目がぬれた あのあと ラフロイグを覚えたの 歩く道は イヤホンから 音を うたを 声を 静寂を われた 破片 われた 爪先 いつも いつも はじめての日のよう アーケード しらじらしい光 夜のなか 夜はすべて すべて すべてが味方 Midnight. A sound. A night where nothing reaches me The boundary between this and a colorless morning Even if I lose my way, even if I wander, still I’m breathing—I have no choice but to keep moving forward どこも どこまでも 明るい昼は明るく たくさん 群れて つがって まぶしく 明るく 頼まれもしないのに よんで つくろって うんで どこでも いつでも わたしではないわたしで いつも いつも どこも どこにも 昼に居場所はなく 甘いも やさしいも なにも届かない もうここにはない まともなものは いつも言う そう。そうだね。そうなんだよね。 まともな それはすべて まともな人のもの そう。 それはあなた、 あなたたちのもの 夜。夜。夜に歩く 考えたいだけの頭 指先でなでる芯は ひやりと冷めて覚めている 空も道も くらく あわく 灰色と黒 なけなしの外灯で うすぼんやり 朝につながる空気が みたした肺 しろくて しろい しんと つめたい つめたい あたらしい うまれたての あたらしい空気を 追いかける To you, to you, I want to reach you To you, to you, I want to touch you With these dirty, filthy fingers It can’t be done—I have no choice but to kill Walking through the night, whispering into the night At least that much, please forgive me In the light, I won’t let anyone notice So just here, just here alone ねえ。夜。倦んで膿んだ きたない声しか もたないこの身で ここにいることで この黒が明けるを 待っていていいのなら 歩いて 歩いて 歩くしかない。ない 昼に別れて 夜に歩くごめんねまた 夜。夜に歩く 冷えてもぬるくても濡れていても どの夜もどの街の夜もやさしくて 夜。終わる夜