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⌇◌ あつーい 〜Melted Before I Could Reach It〜 ◌⌇

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V5.5

かえって きた かたちの まま Nothing left to carry ゆびが ほどけて おちて いく あつーい あつーい まだ あつーい にぎってた もの、ゆかへ おとが した きが して ひろう までの きょりが きょうは やたらと とおーい ひざ、すこし うかせて そこで やめた りゆうは とくに ない Just stayed there まわる おとを かぞえてた とちゅうで かぞえかた おとした Slow it down, slow it down もどせない まま ゆれてる せなかは かべに とられて ひたいだけ ひるを のこしてる つかいみちの ない ねつ だれも とりに こない よばれた きが して こたえた かべが すこし ずれて きこえる Say it again, say it again だれも いない まま あつーい いちばん こかった ところ あの へん まで もーどれば … とまった なにも でて こない Melted before I could reach it かえって きた かたちの まま Nothing left to carry そとが ゆっくり くらく なる あつーい あつーい まだ あつーい 🎼世界観散文 昼のいちばん濃いところを通り抜けたあと、体がひとつ分ゆるくなって帰ってきた。玄関で立ったまま、手に持っていたものを下に置く。置いたというより、指が開いた。 部屋の空気は外より重い。扇風機の首が右へ回りきって、少し止まって、戻る。そのあいだに、さっき自分が何をしにここへ来たのかが抜けていく。思い出そうとするより先に、思い出さなくていいことになる。 壁に背中をつけて座ると、背中の側から冷えていく。冷えているのに、額のあたりだけがまだ昼を持っている。持っているだけで、使い道はない。 もう溶けたあとなので、これ以上どうにもならない。どうにもならないことが、少しだけ気楽だった。誰も呼びに来ない時間が、部屋のいちばん上のあたりで、細く鳴っている。 💿記録用 Produced by 黒木 ホムラ Co-produced by Sora Heim / KZ-LIVE Arranged by 天ヶ瀬空音 Lyrics by 重森玲夜 Sound Design by グレタ・ソレンセン Vocal by 夜長アンニュ