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⟡⟳ なんて、なんて、なんまえ 〜Say It Till It's Not Mine〜 ⟳⟡

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V5.5

[Chant] はい はい はい はい な な なんて? なんて? [Verse 1] 名前を呼ばれて 手を挙げた 届かなかった みたいで 呼び直し おなじ返事を 重ねるうちに 口のなかの音が だれのでもなくなる のど くちびる あごだけ 動く 意味のほうが 先に めくれてく Say it, say it, また言う 自分の名前が 遠くなる [Pre-Chorus 1] やめない やめない まだ続ける めくれてく めくれてく 意味のほうから [Chorus 1] なんて? なんて? なんて言った? 聞こえるまで 聞こえるまで 口にして なんて? なんて? なんて呼んだ? 壊れるまで 壊れるまで 言い直す な、な、なんて── おなじ音が おなじ音が 積みあがる [Verse 2] 廊下のすみで 続けてた 自動ドアの まえで 止まって 言ってた すれちがう人 だれも見ない 見られないほうが ことばが出る Say it, say it, まだ言う 名前が 音に 変わってく [Pre-Chorus 2] 気づいた 気づいた 振り向かれない そのほうが そのほうが 速くまわる [Chorus 2] なんて? なんて? なんて言った? 聞こえるまで 聞こえるまで 口にして なんて? なんて? なんて呼んだ? 壊れるまで 壊れるまで 言いなお── [Break] な、 まえ。 なま、 え。 な、 な、 なおさない [Final Chorus] なんて? なんて? もう聞かない 置いてくよ 置いてくよ そのまんま なんて? なんて? もう呼ばない 軽いまま 軽いまま 走りだす [Outro] な、な、なんてぇ── 🎼世界観散文 点呼で名前を呼ばれた。返事をした。相手が聞き取れなくて、もう一度呼ばれた。返事をした。何度目かで、口から出ている音が自分のものに聞こえなくなった。 同じ音を続けて出すと、意味の側が先にめくれる。残るのは唇と舌の動きだけで、それはもう誰の名前でもない。壁の時計と同じ種類の音になっている。 面白くなって、廊下でも続けた。自動ドアがひらく前で、すれちがう人の横で、返事だけを繰り返した。誰も振り向かない。振り向かれないことのほうが、ことばがよく出た。 夕方、順番待ちの画面が自分の名前を読み上げた。抑揚のない、区切りを間違えた読み方だった。訂正しようとして、やめた。やめたほうが、足が前に出た。 名前は置いてきた。置いてきたと気づいたのは、走り出したあとだった。 💿記録用 Produced by 花岡イロハ Co-produced by Rose-M / 星野バク Arranged by イヴォンヌ・ベルジェ Lyrics by 七種なつみ Sound Design by 百舌鳥ハジメ Vocal by 若葉すい