
Cyber Force 3rd Evolution楽曲募集中 詳しくはこちらのURLを参照 https://suno.com/song/b7a0861c-96d3-4526-800b-38f88dc81ce9 悪曲のプレイリストはこちら vol.1 https://suno.com/playlist/aed0b3e4-29c9-4333-9ed3-3d2475d4361b vol.2 https://suno.com/playlist/17410a4e-bb7f-4b25-8f77-c7c686404018 ストーリーのプレイリストはこちら https://suno.com/playlist/66e4584c-2bd3-47e6-91fb-f42f804c4642 前回のストーリーはこちら https://suno.com/s/XQnmSYgcdzld7Jlq ----------------------------------------------- 《Valmira's Monologue》 【アペンドラ所有拠点/スカイシップ・医療区画】 医療区画は、静かだった。 機械音だけが、一定のリズムで空気を刻んでいる。 一つのカプセルにはリオナが眠っている。 もう一つの寝台には、子供体へと戻ったジトリックス。 紫と黄色の反応が、まだ完全には分離していない。 その前に、ヴァルミラは立っていた。 背筋を伸ばし、視線を落とさず。 少し離れた椅子に、セリアが座っている。 身体を抱きしめるように縮こまり、 指先が止まらず震えていた。 アペンドラが、静かに口を開く。 アペンドラ:「……ヴァルミラ。あなたたちの目で見たことを、聞かせてほしい」 ヴァルミラは、短く頷いた。 ヴァルミラ:「はい」 一拍。言葉を選ぶ素振りはない。 ヴァルミラ:「ダークスローンとの交渉がありました。そしてその時ニジェラの姿もありました。」 アルヴェイルが、端末に記録を走らせる。 DIMEN-TIAの投影が、医療区画の奥で静かに光る。 ヴァルミラ:「彼は、提案を提示しました。我が国が、ダークスローン一派と同盟的協力を締結すること」 アペンドラ:「……条件は、それだけだったのですか?」 ヴァルミラ:「はい。支配でも、従属でもありません。彼なりの秩序に、組み込むという意味合いでした」 アルヴェイル:「……穏健な内容です」 ヴァルミラ:「ですがヴァレンティアは、外と手を結ばないことで成り立ってきた国です」 視線を逸らさず、続ける。 ヴァルミラ:「交渉は決裂しました。ダークスローンは、それを受け入れ、去りました」 その言葉の直後―― セリアの肩が、びくりと跳ねた。 ヴァルミラ:「……数時間後です」 声色は変わらない。 ヴァルミラ:「王都が、音もなく崩れ始めました」 セリア:「……っ……」 呼吸が浅くなる。 ヴァルミラ:「戦闘ではありませんでした。抵抗も、意味を持たなかった」 アペンドラ:「……ニジェラ」 ヴァルミラ:「はい」 ヴァルミラ:「感情はありませんでした。怒りも、憎しみも。ただ――始末、です」 セリア:「……や……」 小さな声。 ヴァルミラは一瞬だけ、視線を落とす。 ヴァルミラ:「三人で、立ち向かいました」 次の瞬間―― セリア:「いやぁぁぁっ!!」 甲高い悲鳴。 椅子から転げ落ち、床に膝をつく。 セリア:「やめて! やめて! リオナが……リオナの……!」 両腕を抱え、身体を揺らす。 セリア:「手が……脚が……消えた……!音もなく……目の前で……!」 医療スタッフが即座に動く。 アペンドラが、短く指示を出す。 アペンドラ:「鎮静。量は最小限」 注射器が準備される。 ヴァルミラは、セリアの前にしゃがみ込む。 ヴァルミラ:「……セリア」 震える妹の額に、そっと手を置く。 ヴァルミラ:「大丈夫。もう終わった」 セリア:「……いや……いや……」 薬が投与され、 セリアの抵抗は、徐々に弱まっていく。 眠りに落ちる直前、 かすれた声が零れる。 セリア:「……また……失うの……」 完全に眠ったのを確認し、 アペンドラが視線を上げる。 アペンドラ:「……続けて」 ヴァルミラは、立ち上がる。 ヴァルミラ:「セリアは、我が国の二年前のエネルギー反応炉暴走事故で両腕を失っています」 アルヴェイル:「……」 ヴァルミラ:「その時、彼女の婚約者も……事故の暴発で消えました…」 静かな沈黙。 ヴァルミラ:「今の腕は、完全に定着したバイオニクスです。……妹は、同じ喪失を二度見せられました」 アペンドラは、唇を噛みしめる。 ヴァルミラ:「ジトリックスの介入のおかげで、我々はこうして生きています」 視線が、眠る子供体へ向く。 ヴァルミラ:「彼女が来なければ、おそらく私たちは、ここにいなかったでしょう」 一拍。 ヴァルミラ:「ジトリックスには、心から感謝しています」 泣かない。 声も揺れない。 ヴァルミラ:「そして……私にできることがあるなら」 アペンドラを見る。 ヴァルミラ:「この状態でも、 何であれ、やらせてください」 その直後、 アルヴェイルの端末が短く鳴る。 アルヴェイル:「……ヴァレンティア公国、地下療養区画の消失を確認」 一拍。 アルヴェイル:「隠遁中とされていた、国王夫妻の生命反応――消失を確認しました」 医療区画に、重い沈黙が落ちる。 ヴァルミラは、ただ頷いた。 ヴァルミラ:「……承知しています。実は両親はすでに危篤状態でいつ亡くなってもおかしくない状態でした…。そのため私は国王代行でしたが、これで私が国王を継ぐことになります…」 涙は、流れない。 アペンドラは、静かに頷く。 アペンドラ:「……分かりました」 その時―― 扉が、ゆっくりと開く。 ラクリア:「……遅くなりました」 エルフレア:「合流しました」 二人が医療区画に足を踏み入れる。 視線が交わる。 言葉は、まだない。 物語は、ここで一度、区切られる。 つづく https://suno.com/song/3cc7087b-e8f5-461e-afda-18627e7e8470

