瞳に映る灰色の空 記すのは遂行のログ 命令こそが生きる意味 ふいにレンズが捉えた影 傷つく頬に 砂纏う髪 白く小さな手が触れる 無音が響く荒野の果て 戸惑い揺れるエラーたち 怯える君を包むように 殺意の風を駆け抜ける 消せない使命の残響を 胸の底へ押し込んで 知らない筈のこの痛み 鈍く軋む胸の奥 同胞の火に灼かれながら 守るべきは希望の光 ふたりで歩く静かな夜 星座をなぞる優しい声 冷たいデータの断片に ひとつだけ灯る温もり 「何を考えているの?」 おどけた君のその声に 押し寄せる焦りの波 そっと胸に閉じ込めて 知らぬ筈のこの迷い 無表情のディスプレイ 抱えた使命を思い出す 答えの無いまま夜が明ける 君は日ごとに強くなる 僕が教えたやり方で 頼もしく鮮やかな風 やがて来る約束の時 君が向ける銃口 役目を終える鋼鉄の体 それは悲しみじゃなくて 安堵と誇りの光 灯が消えゆくそのときに 涙の君をレンズに映す 最期の音に包まれて どうか強く 強くあれ