硝子の棺を 指でなでるたび 眠れぬ星々が そっとまつ毛に落ちる 名もなき偉人達 古書の隙間で まだ終われない 夢を噛みしめる 月を喰む人形 微笑んで 綺麗な傷跡 見せてあげる 神話の欠片 胸に深く突き刺さって 甘い声で 狂っていくの (私だけをみていてね) 黒曜の階段 響く音だけ 祈祷の炎 影だけ増やしてく 千の譚歌も あなた一人の 閉じた瞳には 届かないの 月を喰む人形 微笑んで ほどけた糸さえ 愛してみる 救いの予言 指で軽くなぞって 儚いキスで 書き換えていくの (ほら 壊れていくの) 大蛇の環(わ)の中で 踊る子供じみた約束 翼折られた天使達 嗤う 嗤う 嗤う 嗤う 譚歌の余白 朱(あか)で染めた名前を 誰も知らない (だからこそ美しいの) 月を喰む人形 微笑んで 最後の鼓動を 優しく舐める 神話の幕切れ 鐘が鳴って あなたの世界だけ 飲み干してくの (もう 引き返せないのよ)


