Song Cover Image

箱を開けた瞬間

+ Show full styles

箱を開けた瞬間 完成図は、どこにもなかった あるのは 形も色も違う 無数のピースと 「生きてみろ」という沈黙だけ 人生は ジグソーパズル 箱も見本も 渡されない 今日つかんだ一片が 光かどうかさえ 分からない 喜びは 突然はまる 笑顔の縁を持った色 怒りは 手を傷つけ 哀しみは 角が欠けてる 合わない場所に 押し込んでは 何度も 壊してきた それでも 手放さずに また並べ直す僕らは 間違いながら 前に進む 生き物だ 絶望と 希望は 同じ形をしている 裏返しただけで 意味が変わるだけ 光と影を 抱えたまま 人は 今日も組み続ける 不完全でも いい これが 素晴らしき人類 楽しさは 空の青 ふいに見つかる一片 哀しみは 底に沈み 名前すら 失っていた 誰かと 比べては 絵を間違えた気がして それでも 自分の色を 探すしか なかった 床に落ちていた 小さなピース 踏みつけそうな その場所に 希望は いつも 静かに 置かれている 絶望の 裏側に 希望は 眠っている 希望の 裏側に 恐れは 影を落とす 表裏一体の 心を 抱えて 歩くからこそ 傷つきながらも 人は 人でいられる 完成なんて 最初から なかった 探し続けた 時間こそが この絵を 作ってきた 欠けたままの ピースが 意味を持つ日が来る それを 受け入れた時 世界は 少し 繋がる 歪んでいても いい 空白が 残ってもいい 胸を張って 言える これは 僕の人生だ 喜怒哀楽を 抱いて 今日も 手を伸ばす 完成よりも 生きた証が 美しい 箱を閉じる その時 振り返れば 無数の失敗と 数えきれない選択 そのすべてが 一枚の絵になっていた 名前をつけるなら ――人生