紫雨 [Intro] 雨が 静かに名前を呼ぶ 遠い雷が 空を裂いて 紫陽花は今日も 誰にも知られず 色を変える [Verse 1] 濡れた石畳 足音だけが響いてる 袖を伝う雫さえ 昨日を忘れられなくて 風は冷たく 心だけを置き去りにする この世界の入口で 雨が私を迎えていた [Pre-Chorus] 咲いて 散って また色を変えてゆく 痛みも優しさも 全部 紫雨へ溶けて [Chorus] 降り続けて 紫の雨よ 眠れない夜を そっと包んで 忘れたい想いほど 美しく咲いてしまう 雨音だけが知っている この胸の奥の秘密 [Verse 2] 揺れる花びら 触れれば壊れそうで 言葉にならない願いは 雫になって流れていく 遠く響く雷鳴 静寂を優しく裂いて 閉じた心の扉へ 新しい雨が降り始める [Bridge] 誰も知らない季節へ 誰も触れられない記憶へ 紫陽花は微笑みながら 涙を隠して咲いている [Final Chorus] 降り続けて 終わらない紫雨 儚さも痛みも この空へ預けて 雨の世界は 静かに息を始める ここから物語は始まる 雨音に導かれて 紫陽花の夢の中へ… [Outro] 雨はまだ止まない 遠い尺八の音が消えて ひとしずく―― 次の物語へ。