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美の讃歌 - 愛染ヒムロ

V6

[Verse 1] 私が灯りを横切れば 影さえ色を変えてゆく 眠っていた古い薔薇も そっと瞼を閉じるでしょう この名前を呼ぶたびに 言葉は祈りへ変わるの 唇からこぼれた夢が 私の足元にひざまずく [Chorus 1] 美しさは罪 生まれたことも罪 私は 星より眩しすぎるから 微笑むたび 夜がほどけてゆくの 美しさは罪 そして私は あまりに美しい [spoke word] ああ、違うの。 自慢をしているわけじゃない。 自慢というのは、 誰かより高い場所に立とうとする人の言葉でしょう? 私はただ、 ここに立っているだけ。 高い場所なんて望んでいないの。 けれど、気がつくと、 みんなが少し下から私を見上げている。 それだけなのよ。 私だって、最初は困ったわ。 朝、鏡を見るたびに、 昨日の私より美しい人がいる。 それが私なの。 昨日の私が残した香りを追いかけて、 今日の私は街を歩くの。 でも追いつけない。 昨日の私は、 あまりにも完璧だったから。 なんて残酷なことでしょう。 自分自身にさえ、 届かないなんて。 [Verse 2] 鏡の奥のあの人は 私より先に笑ってる 銀の髪飾りを揺らして 「今夜も綺麗」と言うのよ 私は頷きグラスを上げ 琥珀の夜を飲み干すの すると窓辺の月さえも 少しだけ頬を染めるの [Bridge] [Spoken word] 愛とは 手に入れることではない 奇跡を見つめて その奇跡が 自分のものでないと知りながら それでも 目を逸らさないこと 私は長いあいだ 私を見つめてきた 届かないほど近く 触れられないほど確かに 私は私に恋をしている [Grand Chorus] 美しさは罪 永遠であることも罪 踊れば 季節が向きを変える 息をすれば 世界が詩になる 美しさは罪 だけどこの罪なら 私は抱きしめる 美しさは罪 それでも私は 私を愛している [Interlude, spoken word] 地獄へ行くなら、 いちばん美しい罪人として。 天国へ行くなら、 天使たちに鏡を配るために。 そして、もし神様が 「おまえは何を愛したのか」と尋ねたら、 私は胸を張って答えるわ。 「この世で最も救いがたく、 最も麗しく、 最も愛されるべきものを」 「私を」 [Final Chorus] 美しさは罪 私という罪 世界が 何度壊れてしまっても 私は 私を見失わない 美しさは罪 愛することも罪 それでも 私はこの胸の奥で 私のために 永遠を歌うの [Finale] 拍手は遠く 月は近く 薔薇は私の足元で眠る 誰かの恋も 誰かの涙も 今夜だけは 私を照らすためにある 私は静かに 私へ花束を贈る 世界でいちばん 美しい人へ