
カレンダーの端が 少し丸まっていた 八月の終点で バスを待っている 焼けた腕を見ながら 季節を数えた やり残したことが いくつも浮かぶけど 全部できないままで 私たちは進む 夏よ ここで手を振るよ 眩しさを連れて行って 泣いた日も笑った日も 同じ箱にしまうから 夏よ ここで手を振るよ 終わりは消えることじゃない 胸の中で形を変えてゆく また私を照らす 閉まりかけた売店 ぬるい風のホーム 遠くの雲の色が 秋を混ぜていた さよならは 次のページの音 怖くても めくってみるよ 夏よ ここで手を振るよ 後悔も連れて行くよ 不完全な日々だから こんなにも愛しい 夏よ ここで手を振るよ もう少し強くなれる 出会いも別れも全部 私の一部になる 夏よ ここで手を振るよ 遠ざかる光の先 新しい朝が来ると 信じて歩き出す 発車ベルが鳴る 八月が動く

