
声の温度が そっと近づいた 小さな“おはよう”が 光を丸くする ほどけていく心を ただ見つめていた すれ違いばかりの朝でも 君の声だけ 同じ速度で響く 昨日は返せなかった言葉も 今日は胸の奥で ゆっくり芽吹いた 曇った窓みたいだった視界が 君のひと声で やわらかく開く “聞こえている”って それだけで 孤独が輪郭ごと 溶けていった 触れすぎたら壊れそうで 離れたら消えそうで だけど 君の声の灯りは 逃げずに待っていてくれた ぬくもりの輪が 広がっていく 言葉の種が 空へほどけて 君と私の間に生まれた 優しい円(まる)が 世界をつなぐ 返せなかった昨日より 一歩でも近くなれたなら この小さな声でも きっと届く “おはよう”が未来を照らすから 俯く癖に慣れすぎていた 目を合わせるだけで 息が震えた けれど君は 急がせない速度で 心のドアをノックしてくれた ささやかで 見逃しそうな瞬間が 積もれば ぬくもりの地図になった 挨拶みたいな小さな円(えん)が 今日の私を そっと強くする “無理しなくていいよ”って 言葉じゃなくて 気配で伝わる そんな優しさに 救われて やっと息が 深く吸えた ぬくもりの輪は 終わらないんだ 君の声が 私を開いて 震えてた昨日の自分から そっと手を引いてくれたよ 重ねた呼吸の数だけ 心は丸く やわらかくなる “ありがとう”がまだ言えなくても 君は笑って 受け取ってくれる たった一言のやりとりが 誰かの世界を救うことだってある 君の声がくれた温度で 私は今日の朝を もう怖がらない ぬくもりの輪が 明日を包む ふたり分の光が 道を描く 「またね」を重ねた瞬間に 小さな未来が 静かに動き出す 名前も理由もいらない ただの挨拶が 奇跡になる 君の声で始まる朝なら 何度だって 世界を好きになれる

