……眩しい ここは……どこなんでしょう 熱くない 地獄の炎はもうない あの なじんだ赤い空はどこへ行った 土でもない 雲でもない 硬くて 透き通った 結晶の大地みたい 見渡す限り 何もない ただ目が慣れないほどの蒼と白の世界 音がない 地獄の あの絶え間ない 悲鳴や怒号がない 静かすぎて自分が浮いているみたいだ この光 この空気 清浄すぎて なんだか場違いな気がする これが父上が言っていた 天国 こんななにも無い場所で 僕はどうしたらいい --- なんだろ? 空に、何かが動いている 光の粒がこちらへ向かってくる 一つじゃなくて たくさん 速い! 風切り音が聞こえる あれは翼の人たち? 囲まれてしまった ああ 怖い 全身が震えている 顔が見えない 兜の奥の冷たい光だけが僕を見ている 逃げられない 「天国に紛れし異物!排除する!」 もうだめだ! 斬られる! --- 「待て!」 翼の人の奥から声がした -------------------- 交響詩「ー」シリーズ https://suno.com/playlist/2b1d48d4-5c42-48da-9614-ee36dbe35a05