
水たまりの向こう
[Intro] 雨がやんだ 駅前の交差点 靴の先に 大きな水たまり 信号が 赤に変わった 足を止める ふと 下を見る 水の中では まだ 青だった [Verse 1] 顔を上げる 赤 もう一度 見る 青 水の中を 傘を持った人が ひとり 渡っていく でも 横断歩道には 誰もいない その人だけが 向こう側へ着いた [Pre-Chorus] 風が吹いた 水面が揺れる 街が 細かくほどけて また つながった そのとき 水の中の駅から 電車が出た 音もなく [Chorus] 空は 足もとにあった 雲が 靴の下を流れていく 見上げた街には ないはずの月が 水の中では ビルの向こうに 浮かんでる 一歩 近づく 水面の僕も 近づいた …… 半歩だけ 先に [Verse 2] 信号が 青になった 人が 歩き出す 肩がぶつかりそうになって 僕も 渡りかけた でも 水たまりの中では 誰も動かない 傘も 車も 鳥も 全部 止まってる ただ 水面の僕だけが こちらを見ていた [Pre-Chorus 2] 僕は 前を向いてる なのに あいつは 顔を上げて 水の底から 僕を見てる 口が 動いた 聞こえない もう一度 ゆっくり 「まだ」 そう見えた [Chorus 2] 空が 足もとで深くなる 街灯が 星みたいに沈んでいく 駅も ビルも 横断歩道も 水の向こうへ 遠ざかる 僕は 動けない 水面の僕は 背を向けて 誰もいない街を 歩き出した [Bridge] 一歩 二歩 小さくなっていく 「待って」 声を出した 水面に 雨粒がひとつ 落ちた 輪が広がる 街が曲がる 月が割れる 僕の姿も 消えた …… 信号の音 青です 青です [Final Chorus] 顔を上げる いつもの交差点 人が渡る 車が待ってる 駅から 電車の音 足もとには ただの水たまり 空も 月も もうない 僕は 横断歩道を渡った 向こう側で 一度だけ 振り返る [Outro] 誰かの靴が 水を踏んだ ぱしゃっ 水面が揺れる その奥で 赤い信号が ほんの少しだけ 先に 青へ変わった © Kamo Please do not re-upload, redistribute, or release this song or its lyrics on other platforms without permission. 無断転載・再配布・無断での音楽配信はご遠慮ください。

