
少しだけ寝坊した朝 カーテンのすきま ミルク色の光 昨日のままの髪をまとめて お気に入りのスニーカー探す 引き出しの奥に眠ってた くすんだピンクの手袋 「まだ寒いかな?」なんて 独り言が増えてく 鏡の中の私は ちょっとだけ大人で でもやっぱり いつもの私のまま 手袋と靴下 お揃いじゃないけど なんだか今日は いい日になりそう 片方ずつの色で 歩いていくみたいに 不揃いなままで ちゃんと私 手袋と靴下 温もり集めて ポケットの奥に しまっておこう ありふれた毎日が いちばん好きって 気付いたから コンビニの前で笑った 知らない人の優しい声 「気をつけてね」それだけで 胸の奥が ぽっと温かい 靴下の小さなほつれ 今日の私の弱さみたい それでも歩いてる それだけで ちょっと誇らしい 誰かと比べなくても いいって思えた午後 信号が青に変わる そのタイミングで 手袋と靴下 ちぐはぐなリズムで それでもちゃんと 前に進める 泣きたくなる日も 笑いたい朝も この足で この手で 抱きしめる 手袋と靴下 私の合言葉 「大丈夫だよ」って そっとつぶやく 特別じゃない日々が こんなに愛しいって 不思議だね 無くした片方を探すより 今ある温もりを信じたい 完璧じゃなくていい 少しズレてても 私の歩幅 手袋と靴下 今日も連れていく 駅までの道 夕焼けの下 何気ない瞬間が 宝物に変わっていく 手袋と靴下 くすぐったいくらい やさしい日常に 包まれて 明日もきっと 同じようで 少しだけ新しい

