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蟻地獄

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V6

陽は昇る 私を残して 陽は沈む 何も知らずに 幾度となく明ける空に ひとつの想いが 暮れ残る 幾度も名前を変えたもの 呼ぶあてもなく 胸に棲む 記憶と違うその面影を 知らず知らずに しまい込む 言葉の裾を 繕うたび ほころぶ場所が 増えてゆく 閉じ込めたはずの静けさが 声なきままに 私を蝕む もう望まないと決めたのに 願い方だけがうまくなる 言い換えるたび薄くなるのは 想いではなく 私の声 手放せば軽くなるという その重ささえ私なのに 剥がせぬものを 抱えたまま 私の輪郭だけが 彷徨う 目に映るものの片隅に いつしか余白を探してる 何ひとつ似ていないのに 胸だけが先に振り向いた 忘却という 名を借りて 幾重の沈黙で 封じ込め 綴じた頁の 裏側で 消せない文字が 息をする 正しさばかり 積み上げて 正解を求めていない 崩せば終わると知りながら その下にまだ 身を寄せる もう望まないと決めたのに 願い方だけがうまくなる 言い換えるたび薄くなるのは 想いではなく 私の声 手放せば軽くなるという その重ささえ私なのに 剥がせぬものを 抱えたまま 私の輪郭だけが 彷徨う 幾度も名を変えた願いが 私の知らぬ声で鳴る 閉じたはずの唇に まだ言えぬ言葉がある いっそ 自分の中の何もかもが こわれてしまえばいいのに。 もう望まないと決めたのに 願い方だけがうまくなる 言い換えるたび薄くなるのは 想いではなく 私の声 手放せば軽くなるという その重ささえ私なのに 剥がせぬものを 抱えたまま 私の輪郭だけが 彷徨う