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無能ども、お前らのせいだ

朝イチの会議室 ガラス越しの 笑顔が痛い 投資家の丁寧な声 「そろそろ席を 譲る時だろう?」 パワポのグラフは真っ赤 数字だけが冷静に刺さる 「いや まだやれるはずだ」 震える手で水を飲み干す ドアの外でざわめく靴音 誰かのため息だけがリアル ここまで引き上げたのは 誰だよ? 胸の中で何かが切れた 無能ども お前らのせいだ (わかったか?) 赤字も クレームも 失敗も 全部まとめて 押しつけてやる 「俺は悪くない」って 叫んでる 耳を塞ぎながら 無能ども お前らのせいだ 鏡の中の目だけ逸らして オフィスの空気が固まる スーツの肩が一斉に揺れる 謝る顔が並んで 誰もちゃんと目を合わせない 「残業? 甘えたこと言うな」 「アイデア? そんなもん要らん」 怒鳴り声で積み上げた城が 一瞬で砂みたいに崩れてく 若い子がスマホを 握りしめてる 震えた指で何を残すの? ヒーローのつもりで 立っていた場所 今日だけは処刑台みたいだ 無能ども お前らのせいだ (聞こえてるか?) 休職も 退職も 静かな席も 全部まとめて 俺にぶつけるな 「俺は間違ってない」って 吠えながら 心の奥で薄々わかってる 無能ども お前らのせいだ 本当は自分に向けた言い訳 誰の責任か数えてたら 自分の名前は最後になる 守りたかった「正しさ」が 一番ちっぽけで 一番重い 無能ども お前らのせいだ (そう言ってりゃ) 変われるチャンスも 見えたはずの未来も 笑い話に変わっていく 「俺が全部悪い」って 言えたなら 今日とは違う朝が あったかもな 無能ども お前らのせいだ そう呟いて 一人きりで消えてく