空っぽになったクローゼット あなたの匂いだけが 意地悪に残ってる 「またね」なんて言わなければよかった 嘘つきな私を 冷たい風が笑う だけど不思議だね 不思議だね 一人で歩く道は こんなに心細いのに あなたがくれた 何気ない言葉たちが 足元をそっと 照らしてくれている 「大丈夫。君は、君のままでいいんだよ」 あの日 隣で笑ってくれた その記憶が 今の私の たった一つの勇気 季節は巡り 街の色も変わる 置いていかれるのが 怖くて震えてた でもね、気づいたの 悲しみは消えないけれど それは あなたと生きた 確かな証なんだね 涙でぼやけた 明日の向こう側に 新しい私が きっと待っている サヨナラは 終わりじゃなくて また歩き出すための 約束なんだ もしも願いが 一つ叶うのなら もう一度だけ 名前を呼んでほしい ……なんてね。 もう振り返らないよ 前を向くよ あなたが愛してくれた この私を 私が愛せるように ねぇ、見てて。 私、ちゃんと笑えてるかな。 頬を伝うのは 寂しさじゃなくて 「ありがとう」の形をした 温かい雫。 ねぇ、私……。 あなたに出会えて、本当によかった。