
「愛してる」って あなたが言う 私はそっと ひと口だけ ほどける声を 舌にのせて 甘さの名前を まだ知らない テーブルの端 冷めた紅茶 ふたりの沈黙 やわらかい なくなる前に もう少し このまま胸に しまっておこう あなたの「愛してる」を ひと粒 ゆっくり ゆっくり 味わってる くれた優しさ まだ噛みしめて 溶けてしまうのが 惜しい夜 あなたの「愛してる」を ひと粒 飲み込まずに そっと抱いて 甘くて 甘くて 食べきれない 明日もここに 残しておきたい 帰りの電車 窓に映る 笑った顔が 少し赤い ポケットの中 指でたどる あなたがくれた 小さな包み 言葉にしたら 消えそうで 言わずに何度も 思い返す ほどける前に もう少し この夜のまま とっておこう あなたの「愛してる」を ひと粒 ゆっくり ゆっくり 味わってる くれた優しさ まだ噛みしめて 溶けてしまうのが 惜しい夜 あなたの「愛してる」を ひと粒 飲み込まずに そっと抱いて 甘くて 甘くて 食べきれない 明日もここに 残しておきたい 朝になれば 形はなくても 舌の奥には きっと残る あなたの目を見て 笑えるように 今はひと粒 胸にしまう あなたの「愛してる」を ひと粒 ゆっくり ゆっくり 味わってる くれた優しさ まだ噛みしめて 溶けてしまうのが 惜しい夜 あなたの「愛してる」を ひと粒 今度は私も そっと返す 甘くて 甘くて 食べきれない この気持ちごと 大切にしたい ひと粒ぶんの ぬくもりを 眠る前まで 抱きしめて

