
残像 — Sandalwood [Intro — Instrumental] [Verse 1] 残像だけが残ってる 目を閉じなくても 貴方の動く速度がわかる 振り向くまでの ほんの僅かなあいだ 息を吸うたび 静かに動く肩 思い出そうと しているわけではないけれど ふと 身体が続きを 始めようとする [Verse 2] 筋肉痛に似た 鈍い痛みが 身体のあちこちで 小さく目を覚ます ああ まだ残っていたのね ほどけきらない気だるさに 身を預けながら 冷たいシーツの 波間を泳ぐ 貴方の体温が ふいに戻ってくる [Pre-Chorus] 呼吸の深さ 肌にまとわりつく湿度 重さを預けたときの わずかな沈み方 ひとつ蘇れば またひとつ欲しくなる これではまるで 禁断症状 [Chorus] 残像が また滲み出してくる 身体は重いのに 意識だけが浮いている 貴方の呼吸に 速度を合わせながら もうふれられない温度を 何度もなぞっている floating… floating… 胸の奥のひりつきさえ 今は心地よくて 私はまだ 降りてこられないのです [Verse 3] ふと 鼻の頭に触れる 指先に残る 貴方の匂いを もう一度 確かめたかったのでしょう 何も残っていない指先を 少しだけ恨めしく思う それなのに 鼻先をかすめる 甘い気配 ああ…… また 貴方を感じてしまう [Bridge] 会いたいと 言ってしまうのは 簡単なことです けれど 今のわたしは 貴方がいないことにさえ まだ気づかずにいられる 貴方がいた時間と いなくなった時間の 区別ができない 消えてほしくないのか また欲しいのか ああ…… まだ 決めかねているのです [Last Chorus] 残像だけが残ってる 貴方の呼吸 貴方の湿度 貴方の体温 少しの痛みと 甘い気だるさ 身体の奥で 何度も蘇る floating… floating… もうふれていないのに 私はまだ 貴方の速度で 揺れている [Outro] 指先を 鼻先へ運ぶ もう香りなど 残っていないはずなのに また 貴方が 戻ってきたみたい floating… まだ 醒めたくないのです

