
さよなら、またいつか。 太陽の楽団が 山頂で 音を奏でている間に 時が散らばり 溶けてゆく間に さよなら、またいつか 会う日まで。 桜散る 花びら 捉える君と ひたすらに 見つめる僕 出会いと呼ぶには 一方的で 鼻を刺す青さに 満ちていた 器溢れた 自意識は 君の指先から 目を 離せなかった 振り返れば 影は飛び ふわり白んだ日々 ノスタルジーは光となって 過剰に 押し付けられた 「やさしさ」に 目は眩み 母に還るように 求めてしまうのだろう だが、さよなら。 さよなら、さよなら。 またいつか 会う日まで さよなら、さよなら。 これまでを 消し去って 僕が君を 忘れる日まで 想いを 青さの中に 閉じ込めて 鑑賞できるように なるまで 涙など 喪失する日が 来るように さよなら、またいつか。 日は昇り 太陽の楽団が 雄大に 熱狂を 奏でて 山頂が 別れを告げる もう二度と会うことのないように 思い出が白く褪せて 見えなくなってしまうように。 桜散る 渦巻く春風に 僕の痛みを連れてゆくよう 乞い願う。

