神の落し子 空を仰ぐ者―― 色褪せた光の揺り籠に揺られ この懐かしき檻の中で 僕は再び 君に手を伸ばす… 未完の明日から 破滅を歌う声が聞こえる 遠く 赤く染まった天から 誰かが小さく 囁いている 僕たちが生まれたこの街は 夢も 色も 罪さえも失くしていた 遥か高くに浮かぶ楽園は 君の優しさが描き出した神の獄―― 太陽に最も近い場所… 空へ堕ちていく夢の中で 僕たちは揺られている 揺られている 檻という名の揺り籠に抱かれ 今 光の向こう側へと羽ばたくんだ 眩暈が 暗い瞳を開かせ 終者たちが夜の闇にそっと揺れる 君の悲しげなその瞳と 震える手が 狂気の果てへ誘う その手でいっそ僕を終わらせて 心があの誓いを忘れてしまう前に 生まれるべきではなかったと知る 歪んだ真実 要られぬ亡者の祈り… 空はすべての嘆きを覚えている 神の獄の底で 僕はゆっくり朽ちていく 永遠の眠りへと堕ちていくけれど 今もまだ 君の声が響いている… 空へ堕ちていく夢の中で 僕たちは再び揺られている 揺れている 檻という名の揺り籠に抱かれながら 今 円転の門が静かに開かれる ふと見上げたとき 君は淋しそうに微笑んでいた 静かに囁く 最後の言葉 「……ありがとう」 「そして――」 「さようなら…」


