
空はまだ 乾いたまま 声を閉じている ひび割れた土に 風だけが 細く残った 眠る種は 暗い根の奥で 遠い水音を まだ まだ 探している 昇れよ 小さな声 地平の果てへ 熱を越えて 重なる息が 雲を探す 静かな空を 叩くように 呼べよ 雲を呼べ 乾く大地に 声を重ね 降れよ 雨よ降れ 眠る命を 起こすまで 響けよ 空の鼓動 遠い雷を 胸に抱いて 巡れよ 水の歌 明日の川へ 流れ出せ 降れよ 降れよ 空の扉を ひらけ 巡れ 巡れ 命の底へ 届け 鳥は低く 濡れる前の 空を読んでいる 伏せた草の葉に 風だけが 向きを変えた 山の向こうで 黒い雲が重なり 青い稲妻が 夜を 夜を ほどいてゆく 満ちよ 空の器 閉ざした水を 解き放て 渇いた根まで 届くように この声を今 押し上げて 呼べよ 雲を呼べ 乾く大地に 声を重ね 降れよ 雨よ降れ 眠る命を 起こすまで 響けよ 空の鼓動 遠い雷を 胸に抱いて 巡れよ 水の歌 明日の川へ 流れ出せ 降れよ 降れよ 土の奥まで ひびけ 巡れ 巡れ 季節の息を つなげ 芽吹け 芽吹け 沈んだ緑よ ひらけ 満ちよ 満ちよ 明日の川へ 流れ 一粒の水が 空を離れて 長い沈黙を ほどいて落ちる やがて幾千の 音に変わって 世界の呼吸が 動き出す 呼べよ 雲を呼べ 乾く大地に 声を重ね 降れよ 雨よ降れ 眠る命を 起こすまで 響けよ 空の鼓動 遠い雷を 胸に抱いて 巡れよ 水の歌 明日の川へ 流れ出せ 讃えよ 雨の恵み 大地の底へ 命を満たせ 歌えよ 水の巡り 雲へ 川へ 海へ還れ 降れよ 降れよ 果てなき空を ひらけ 巡れ 巡れ 明日をつなぐ 雨となれ 降れよ 降れよ 眠った種まで 届け 巡れ 巡れ 命の歌へ 還れ 濡れた大地に 朝が満ちて 小さな芽が 光を受ける

