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伝わらなかった謝罪~VOLⅡ#15~

未送信の青が 胸ポケットで冷たい 言い訳の粒だけ 指に残る 「ごめん」の前に並べた 条件と説明 正しさの盾を持って 君の前に立った 視線は合うのに 心はすれ違い 僕の“理由”ばかりが 空気を重くする 欲しかったのは **角度(むき)**の修正 必要だったのは 温度の回復 **拍(はく)**をひとつ 沈黙をひとつ 君の痛みの速度に 合わせてみる 伝わらなかった謝罪 主語がずっと「私」だった 「でも」「だって」を外して—— あなたはどう感じた? を受け止める 心 × エネルギー(エネシン)= つながる力 言い訳を降ろした手に 橋がかかる 綺麗な言い回しほど 温度を下げていく 「正しい」だけの文は 頷きを奪った 君の肩の高さに ことばを置きなおす 「つらかったね」から やり直そう 増やすより 削っていい 飾りは要らない 真ん中の温度 息を合わせて 拍を数えたら 沈黙さえも 合図になる 伝わらなかった謝罪 「ごめん」の角度を 君の今日へ 聞き返さなくていい 短い一行で 「ここにいるよ」と 体温で伝える 心 × エネルギー(エネシン)= 灯る回路 小さな言葉でも 灯りは点く (無音の一拍) 正しさよりも あなたの痛点(いたみ) 触れない距離で そっと守る (無音) 受け止めた沈黙が 返事になる 涙の音まで 聞こえる位置で 伝わらなかった謝罪 主語を「あなた」に 言葉の向きを変える 「でも」を捨てて 「そうだね」を抱きしめる 角度・温度・拍がそろったなら 心 × エネルギー(エネシン)= 変わる世界 君の頷きが戻るまで ここにいる 未送信の青が 朝にほどける 短い「ごめんね」が 静かに届く