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スタートライン

足元の線が 思っていたより近くにあって 越えていないのに 戻る気もしなくなってる 「まだだよ?」って声が 頭の奥で反復して 準備できてない理由だけが 並んだまま動かない 言い切れなかった判断が 内側で数を増やして 消えないままなのは まだ使える気がしてるから? ここに立っている それだけで条件は揃ってる どこまでが未確定で どこからが振り出しなのか ためらいも迷いも 線の手前に残したまま 今の状態で 始めてしまえばいい スタートから見た景色は まだ想像できないけど… 合図みたいなものは 結局どこにもなくて 揃った順に動くほど 器用でもなかった 決めなかった選択肢が 背中側に残って 振り返らなくても 重さだけは伝わってくる 早すぎるかどうかは 越えてからじゃないとわからない 止まっていないなら それで十分だと思えた 線の前にいる まだ越えていないだけで 形になっていないものも 全部ここにある 選ばなかった理由も 置き去りにしなくていい 今の位置から 始めるだけでいい 自分の力を 試す時が来た 踏み出す直前で 空気の密度が変わる 理由を探すより 感覚が先に前を向く 足元に引かれた線が 視界の端で揺れて 越えたかどうかより 立っている事実が大事 始まりという言葉は 後から貼られるラベルで 動いた瞬間だけが 先に進んでいく だから今は 名前を付けなくていい 越えたという実感は 後で追いつく ここに立っている それがもう最初の条件 迷った時間も 準備不足も含めて 踏み出す理由は 揃ってなくていい 線を越えることより 越えようとしていることが もう始まりになっている 足元の線が 少し後ろにずれた時 ようやく私が スタートを切れた時!